田を返せーで有名な泥田坊
伝承では北国に住む翁が、子孫のために買い込んだ田を遺して死んでしまい、その息子は農業を継ぐどころか酒ばかり飲んで遊びふけっており、夜な夜な田に一つ目の者が現れ「田を返せ、田を返せ」と罵ったとあります。
現在では石燕の解説文をもとに、農業を営む老人が田を遺して死んだ末、放蕩息子を怨んで泥田坊という妖怪と化したものとされています。
ゲゲゲの鬼太郎では2.3.4.5期で登場しており、6期でも54話で登場予定です。
泥なので乾燥に弱く、太陽光や熱でボロボロになってしまいますが、水分を得ると復活します。
2期では1話「妖怪復活」で登場しました。
減反政策で田が減り、住み家を奪われた泥田坊が暴れるというストーリーで、最後は学校の小さな田んぼ与えられ、大人しくなりました。
この時の泥田坊は、左目が無く、右目だけありました。
3期では28話「田を返せ!!妖怪泥田坊」で登場しました。
この時は、新幹線の開通で田んぼがどんどん売られていき住み家である田を奪われた泥田坊が暴れるストーリーでした。
最後は、農家であった山中が、再び田を作り、泥田坊はそこに住むことで大人しくなった。
3期でも片目の巨大な妖怪として登場しています。
かなりがっしりした体格の泥田坊でした。
4期では22話「蜂起!妖怪泥田坊」で登場しました。
4期では減反政策で住み家を失うと思った泥田坊が暴れるストーリーでした。
4期はベビー泥田坊も登場していて、人間の子供と仲良くなりました。
最後は、ベビー泥田坊と仲良くなった子供の家の田んぼに戻って大人しくなりました。
4期からは、一つ目の巨大な妖怪として登場しています。
太った姿の泥田坊で、プロレスラーみたいな体型と言えば良いのでしょうか。
5期では70話「退治不可能!?泥田坊」で登場しました。
宅地造成で住み家を追われた泥田坊が暴れるストーリーでした。
最後は、元々米を作っていた農家の小さな田んぼに入り大人しくなりました。
さらに、宅地分譲業者が田んぼつきの住宅として売り出すことで、田を残すことなり、ハッピーエンドとなりました。
5期の泥田坊も一つ目で登場しています。
この泥田坊は、どろどろのスタイルで、5期だけちょっと異質な感じの泥田坊になっていました。
基本的にどの期でも悪い妖怪としては登場しておらず、人間の都合で住み家を奪われた妖怪として登場し、人間が住み家を与えて大人しくなるストーリーでした。
時代の関係で背景が変更されている以外は基本的に同じようなストーリー展開でした。
妖怪画
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鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より「泥田坊」 |
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