ゲゲゲの鬼太郎 妖怪「後神」

2019年5月27日月曜日

妖怪ア行

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後神は、二つの目だけが付いた真っ黒な顔を持つ女の妖怪。



『今昔百鬼拾遺』では頭頂部に一つ目を頂く女性の幽霊のような姿で描かれており、鳥山石燕の解説文によれば、突然人の背後に現れて後ろ髪を引くものとしています。


ゲゲゲの鬼太郎では、1期.3期.4期.5期で登場しています。また6期では59話で登場予定です。


1期では61話「後神」で登場しました。


全身真っ黒で、口や鼻は無く、足も無い、まさに幽霊というスタイルで登場しました。

サボテン好きの少年に妖怪サボテンを売り、その家族をサボテンに食べさせて家を乗っ取ろうとしました。

最後は、鬼太郎に追い詰められ、柳の木に逃げ込みますが、そこに雷が落ちて焼かれてしまいます。

住み家がほしかった後神のために、焼け残った柳の木で鬼太郎がほこらを作ってやりました。




3期では59話「宵待ち草の後神」で登場しました。


1期とは打って変わって、美人妖怪としての登場です。

一緒に花屋を開く約束をした人間の男性を捜して人里に現れました。

ユメコの友人の花屋を乗っ取り、鬼太郎も妖怪サボテンに食べられてしまいますが、元々心の優しい妖怪で、自分のやっていることに耐えられなくなります。

鬼太郎達は後神が探してる男性を探しますが、男性は工事現場で事故死していました。

そして、後神は山へと帰って行きました。




4期では55話「座敷童子と妖怪後神!」で登場しました。


4期も3期同様に美形の妖怪としての登場しましたが、実体は、顔が真っ黒で口も鼻も無い顔でした。

また、影が無くなると、人間の顔になっていました。

後神は座敷童子が住んでいる家の住人に幸せのサボテンと言ってサボテン妖怪をあげます。

そして、サボテン妖怪に座敷童子も住人達も食べさせてしまいますが、最後の一人が食べられそうになったとき鬼太郎が現れます。

後神は影の世界に鬼太郎を取り込みサボテン妖怪に襲わせますが、サボテン妖怪は飲み込んだ座敷童子が中で暴れて苦しんでいる隙に鬼太郎に倒されてしまいます。

最後は、ファミリー達が呼んだつるべ火に影を消され、影を求めて壺の中に自ら入って封印されました。




5期では86話「背後に迫る恐怖!後神」で登場しました。


5期では、真っ黒な顔に大きな目が二つの姿での登場でした。

後神は、ダム建設で住処の祠を失い、街へと出てきました。

人間の少女の家にあこがれますが、主人がたまたまねずみ男が売っていた妖怪サボテンを買って帰ります。

それに気が付いた後神は、妖怪サボテンに家人を飲み込ませて家を乗っ取ってしまいました。

鬼太郎も妖怪サボテンに飲み込まれますが、妖怪サボテンから養分を吸い取って倒します。

妖怪サボテンを倒された後神は鬼太郎に取り憑きますが、体内電気であっさりとやられてしまいました。

気の毒に思った砂かけ婆の誘いで妖怪長屋に行きましたが、「こんなボロい所には住みたくない」と出て行ってしまい、自分で家を購入する費用を稼ぐため、妖怪横丁の大風呂屋敷で住み込みで働く事にしました。




妖怪画


鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より「後神」
鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より「後神」


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